SNSの台頭により、エンタメはより視覚的になり、結果としてダンスという非言語コンテンツにはこれまでにない注目が集まり、世界中で益々楽しまれるようになっています。更には、TikTokをはじめとするSNSは「踊る」という行為をより幅広い層により日常的なものに変え、ヴァイラル化したダンスによってこれまで以上に様々な楽曲が発掘されることが珍しくなくなりました。
そう、まさに”Syuta Sueyoshi“の楽曲”HACK“はTikTokを開けば聞かなかった日はないくらいTikTokを”HACK”し、瞬く間に国内週間楽曲ランキング「TikTok HOT SONG Weekly Ranking」(集計期間:20年5月18日~24日)で首位を獲得。TikTok上での総再生回数は2億回を突破しました。
なぜここまで爆発的な拡散がされたのでしょうか?
しかも楽曲がアップされたのは1年半前でした▼
@ss_staffofficial##ShutaSueyoshi ##HACK 第2弾も踊ってみてね🕺🎶♬ HACK – Shuta Sueyoshi
2019年1月
ヴァイラル化のきっかけとなったのは今年5月、コロナの影響での自粛期間に#おうちで過ごし隊というハッシュタグと共に “HACK”がTikTokerによって使われたことでした▼
@taithinnおい、自粛中で暇なやつ!跳ねろぉ!♬ HACK – Shuta Sueyoshi
この映像がTikTokでトレンド入りし、瞬く間に拡散されます。そして、有名TikTokerが元々のダンス振り付けを真似したコンテンツをアップし、自粛期間中の陰鬱な雰囲気をふっ飛ばせと言わんばかりの勢いで広がり続けました。
@momow_421♬ HACK – Shuta Sueyoshi
そして1年ぶりに楽曲の本家であるアーティストも #1年ぶりに踊ってみた としてアップ▼
@ss_staffofficialいろんな方にこの曲を使っていただけて嬉しいですありがとう☻##じゃんぴじゃんぴのんはねて ##みんなも踊ってみてね #S#hutaSueyoshi #H#ACK #おう#ちで過ごし隊 #踊っ#てみた #1年#ぶりのTikTok♬ HACK – Shuta Sueyoshi
2020年5月
コメント欄には、
「みなさんこれが本物のHACKです1年越しでバズってスクロールするたびに音源いっぱい聴けて嬉しいです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」
「は?本家の人こんな可愛かったの?なんで知らなかったんだろ」
「本家きたぁぁぁぁぁ よっしゃ~⤴︎」
などの声が上がり、上半身アップで手の振り付けがわかりやすいダンス映像は更に真似されて拡散され続けました。
耳に残る中毒性のある楽曲×おうちチャレンジが自粛期間中のコンテンツにちょうどマッチし、TikTokのトレンド入りを果たしたことが大きな要因だったようです。
またアーティスト本人が、みんなが真似したくなる振り付けを提供していたことも拡散のきっかけとなりました。
こういったヴァイラルダンスは音楽業界にも大きな影響を与えており、昔の楽曲がリバイバルヒットしたり、無名だったアーティストが突如としてチャートに乗ることも出てきました。
見せるだけに止まらず、真似したくなるようなヴァイラルダンスを生むクリエイターは今後もっと注目されるようになっていくだろう。