ダンサーの権利に関して、米国と日本で大きな変革がおきようとしています。
「マイケルジャクソンとマドンナが奪いあったダンサー」として有名なKento Mori氏が、自らの所有する楽曲権利の一部をダンス・クリエイターに開放するという発表がありました。
今回の発表内容としては
ダンサー権利獲得のための第一歩を、ダンサーでありアーティストでもある自分自身が踏み出す
全世界からダンス・クリエイターを募集する(10月1日~10月末日)
応募方法は対象楽曲「Yen Yen*」by Kento Moriを15秒以上使い、#dance4rightsと共にSNSアカウントに投稿
楽曲入手方法(無料):https://m.soundcloud.com/kento-official-km1
スクショなど、視聴数のわかるものを事務局(info@mikro.jp)にメール
視聴数上位のダンス・クリエイターに直接連絡をとり、1名またはグループと契約する
とのことでした。
契約はエンパワーメント契約と呼ばれ、契約者は楽曲収益の一部を継続的に受け取ることができるとか。同氏自身が長い間渇望してきたが実現することが難しかったダンサーの権利を、自らが楽曲を開放することで一歩進める。その姿勢は早くも日米を含む世界中のダンサーから支持されているようです。ダンスとエンタメの本場ともいえるアメリカでは当然マイノリティといえる日本人が、このような挑戦をされているのをみるのは個人的にも心をうたれます。
マドンナ、アッシャー、クリス・ブラウンといった超大物アーティストの専属ダンサーを歴任した同氏ですが、マドンナのワールドツアーでマイケル・ジャクソンに扮した追悼パフォーマンスを披露したことで更に世界中から注目されました。実は『THIS IS IT 』オーディションに合格していたが、マドンナとの契約によって断念。このことに心を痛めたマドンナからの粋な計らいだったという舞台裏話はあまりにも有名です。
同氏によると、米国ロサンゼルスに拠点を移したのも、楽曲の制作やARのようなテクノロジーを駆使するようになったのも、全てはダンサーの限界を突破することによって世界中のダンサーが棲む世界を変えたかったからとのこと。そのためにはダンサーの権利に関する環境を変える必要があると自身のSNSアカウントや公の場にて再三発言されてきました。更にここ数カ月においては、「色々なピースが集まってきたので、近いうちに大きな発表をする」という内容が注目されていました。
ダンサー、ダンス・クリエイターとして公にこういった権利を勝ち取るのは世界で初となるそうなので、選ばれた方には世界的に注目が集まりそうですね。世界中からどういったダンス・クリエイターが集まってくるのか、継続的にフォローしていきたいと思います。